「爆食」というキーワード
昨日(2013年1月4日)の日経の第一面に「爆食ドミノ」と題した記事が掲載されていました。
記事では、小麦などの食料品や鉄鉱石、石炭等で中国が発揮しているバイイングパワーを「経済成長を背景に世界中の資源を『のみ込む』中国」という表現で説明しています。
「中国の2012年の小麦輸入量は前年の3倍で推移し、半年分の国内備蓄は世界在庫の3割を占める。大口需要家の出現で豪州政府は食料資源増産に舵を切り、農業インフラの整備を中国資本に頼る。」
日経は、「世界の人口は2050年に90億人を突破し、うち55%をアジアが占める。中国に続きインドが本格成長に入れば、資源争奪が一段と激化するのは必至。…『持たざる国』の知恵と覚悟が試される。」と記事を締めくくっています。
同日、産経の第一面にも「『爆食』中国 世界の海で乱獲」の記事が掲載されていました。
・乱獲の影響は日本の食卓にも及ぶ。昨年の日本近海の一本釣りカツオの水揚げ量は、3万100トンで過去最低。
・日本の水産物の消費市場が5兆円なのに対し、中国は20兆円規模で年率2桁の伸びを続ける。
・中間所得層を中心にエビやマグロ、ノルウェー産サケなどの試乗が急拡大。中でも天然と養殖を合わせたエビは、世界の年間消費量700万トンの4割弱の260万トンを中国が占め、「爆食」ぶりを表している。
また、同記事は、中国での経済成長に伴う食の浪費についても触れ、「中国では、『接待客が食べきれずに料理を残せば、宴会は成功といえる。そうしないとメンツが立たない』。所得水準の上がった中国では、富裕層に限らず、中間所得層にも『メンツ主義』が浸透する。季節ごとの宴席が自らの豊かさを誇示する場になり、メンツのためにたくさんの食べ物が無駄にされる。」と説明しています。
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