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    2019-12

    SWOT分析は役に立たないか

    あるところで、SWOT分析についての否定的な意見を聞いた。SWOT分析は、対象を他人事として評価するものだから、支援先の企業に使用するのは適切でないという意見だった。SWOT分析は、対象を他人事として評価するものなのだろうか。

    SWOT分析では、事業環境を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)に分け、それぞれの組み合わせを検討して、採るべき戦略を考える。

    それぞれの組み合わせを検討するとは、
    ・ 強みを生かせる機会はないか。
    ・ 強みで脅威を克服することは可能か。
    ・ 機会を生かすために弱みを改善することは可能か。(改善可能な弱みが対象)
    ・ 脅威のある分野に対して弱みがある場合、避けることは可能か。
    について考えるということである。

    たとえば、自社についてSWOT分析をするとする。実際にSWOT分析をしてみて、すぐ気づくのは、物事の見方によって、一つの事象が強みになったり、弱みになったりすることである。機会と脅威も同様で、自社が対応できる外部環境の変化は機会であり、自社が対応できない外部環境の変化は脅威になる。自社の立ち位置によって、また物事の見方によって、ある外部環境の変化が機会か脅威かは変わってくる。

    SWOT分析は、絶対的な客観的分析ではなく、分析者が対象をどう捉えたか、対象をどのように理解したかという一つの見方を表すものである。10人の人が同じ対象についてSWOT分析をしたときに、10通りのSWOTができるのはありうる話である。SWOT分析には、対象への理解の程度や、物事の捉え方の違いが反映される。

    だからと言って、SWOT分析が役に立たないのではなく、状況を整理するときには役立つツールである。自社について、SWOT分析をすることは、自社の置かれた事業環境について整理をし、考えをまとめることの役に立つ。またチームでSWOT分析をすると、自社の置かれた環境についての理解が深まるほか、共同作業によって、認識の共有化や気づきの促進にも有効である。

    SWOT分析に限らず、戦略立案のためのツールやフレームワークは数多く存在するが、それは状況を整理し、考えをまとめるための手段にすぎない。ツールやフレームワークというものは、いい、悪いではなく、使い方次第ではないだろうか。


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