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    2019-08

    ワーク・ライフ・バランスとは

    最近よく耳にする「ワーク・ライフ・バランス」という言葉。

    ワーク・ライフ・バランスとは、「仕事と生活の調和」だという。この言葉は、男女共同参画や女性の戦力活用の文脈で語られることが多いが、男性にとってのワーク・ライフ・バランスとはなんだろうか?そもそも男性は「ワーク・ライフ・バランス」という言葉、概念について、どう感じているんだろう?

    そう思っていたときに、元国連事務次長の明石康氏が「ワーク・ライフ・バランス」に違和感があると語っているインタビュー記事を読んだ。(2011年8月22日(月)の日経朝刊「ワーカホリックも悪くない 仕事と生活の比重 人それぞれ」)

    明石氏は、「働く意義を軽んじている印象をワーク・ライフ・バランス論から受ける」とし、「私自身は『ライフ・イズ・ワーク』、仕事こそが人生だと思っている」と言う。そして「仕事を通じて国や社会の発展に貢献できることは、自己実現の手段で大きな喜び」と続ける。

    確かに、仕事=自己実現と感じる人にとって、仕事に没頭できることは幸せな人生かもしれない。しかし問題はその選択が本人に可能かどうかではないか。そう思っていたら、明石氏の言葉は以下のように続いていた。

    「何に人生の重きを置くかは人それぞれ。心から仕事を楽しめるならば比重が80対20でも構わないし、家庭を重視したいなら20対80でも問題はない。大切なのは比重を自ら選べ、それに応じた働き方が実現できること」

    大切なのは比重を自ら選べ、それに応じた働き方が実現できること。明石氏はワーク・ライフ・バランス論を否定するが、これはワーク・ライフ・バランスの考え方そのものではないだろうか。そう感じて、Twitterで上記の趣旨をツイートしたら、こんな指摘を受けた。

    「『仕事こそが人生』という生き方を陰で支えている、無償または自分よりも少ない報酬による家事・育児・介護等の重労働の恩恵を自覚していない発言のようにも思えます。」

    ・・・その通りだと思った。自分自身も育児中であるにも関わらず、重要な視点を見落としていたことに気づかされた。仕事が楽しいから、仕事に比重を置くという考え方には、家事、育児、介護の責任を引き受けるという視点が欠落している。

    ワーク・ライフ・バランスとは、仕事も私生活も充実させて調和させるというだけでなく、仕事においても私生活においても、全人格的に自分の役割に応じた責任を果たすことと理解するべきではないだろうか。


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