平成29年度補正「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」
先月の2月28日(水)に
「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」
の公募が始まりましたね。
この補助金は、平成24年度補正予算事業として
スタートした補助金で、通称「ものづくり補助金」と呼ばれています。
毎年、少しずつ名称や内容の見直しをしながら、
この5年間ずっと補正予算で、1,000億円規模で実施されているものです。
補助金の趣旨は、中小企業の設備投資の後押しです。
ただし単に、設備数を増強したいという計画では不可です。
企業の生産性向上につながるような
・革新的なサービス開発や
・試作品開発、
・生産プロセス改善
のための設備投資であることが必要です。
過去5年間で13万件の企業が応募し、5万件が採択されています。
今回(平成29年度補正)のものづくり補助金の予算額は、1,000.0億円。
1万社の採択が予定されています。
今回の「ものづくり補助金」のこれまでとの一番の違いは、
「一般型」と呼ばれる上限1,000万円のコースの補助率が
2/3から1/2に削減されたことです。
ただし、平成29年12月22日以降に経営革新を受けた企業の場合
補助率が2/3になります。
(経営革新計画の通常の要件に加えて
従業員一人当たり付加価値額の年率3%アップが必要です)
小規模企業者が「小規模型」と呼ばれる上限500万円のコースに
応募する場合は今まで通り2/3の補助です。
(労働者名簿一覧を提出する必要があります)
このような補助金は、提出された申請書をもとに審査委員が
点数をつけ、点数のよいものから順に採択されます。
自社で「生産性につながる優れた計画」だと考えても
他社との競争ですから、採択されるかどうかはわかりません。
また、税金を投じての補助事業ですから、
補助金を受けるための書類仕事は増えます。
補助金に申請する場合は、そうしたことも知った上で
申請することが必要でしょう。
受付期間は4月27日(金)までです。
(電子申請のは4月中旬開始で、5月1日が締切)
採択は6月中に決定され、事業期間は
一般型は 12月28日まで
小規模型は 11月30日までです。
正味で5か月か6か月しかありませんので
その期間にできる計画を考える必要があります。
なお、二次公募が予定されており、予算額の幾分かは
二次公募へ予算配分されるようです。
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