経営相談で思うこと
経営相談をお受けしていて、思うこと。それは、ご相談者が何かに悩んでおられる時に、事象の切り分けや事実の確認ができていないことが多いということです。
一言でいえば、何がわかっていて、何がわからないのかがよくわからない状態です。
そして、それはなぜかというと、モノゴトの全体像がイメージできていないからのような気がします。
全体像がイメージできていれば、一つ一つの要因を紐解いて、
・何がわかっているのか、何がわからないのか。
・確認済の事項はどれか、未確認の推測の事項はどれか。
・どれが結果としての問題で、どれがその原因か。
をはっきりさせることができます。
どこに問題があるのかをクリアにすることができれば、次にやるべきこともクリアになることが多いです。
(モノゴトの全体像のイメージについて、個人的には、中小企業診断士の資格取得時に学んだフレームワークがとても役立っています。フレームワークの知識がない場合は、この問題の要素はなんだろう?と考えてみることで、全体像がイメージしやすいかもしれません)
もう一つ感じることは、判断の基準値(モノサシ)を持っておられない場合が多いということです。基準値がないことが判断のしづらさにつながり、
・これでいいのか?よくないのか?
という葛藤につながっているように感じます。
経営相談では、ご相談者が問題と感じられている事柄について、一つ一つ質問しながら、紐解いていくということをしています。
判断基準については、事実を数値で確認するということが大事だと思っています。数値を確認すると、数値比較ができるので意思決定しやすくなります。
場合によっては、事実を知りたくないから、あえて数字を見ないということも人間心理としてあるようです。
気持ちとしてはわからなくはないのですが…、悩んでいるなら、事実を直視する方が次を考えやすいです。
この文章を読んでいる方がもし何かに悩んでおられるとしたら
・事実を切り分けて、何が問題なのかをはっきりさせる。
・事実を数字で確認する。事実をもとに意思決定する。
ということをお勧めします。自分一人でするのが難しいのであれば、人に話を聞いてもらうこともお勧めです。
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