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    2011-10

    中小企業がやってはいけない三つの競争


    「経営者の手帳 -働く・生きるモノサシを変える100の言葉」(坂本光司氏著)が興味深かったので、抜粋してご紹介する。この著書は、著者が出会った経営者の言動から感じたことを100の語録にまとめ、それぞれについて解説したものである。

    ご紹介するのは、NO.62の言葉 :
    中小企業には、決してやってはいけない三つの競争がある。」

    決してやってはいけない三つの競争とは、第一は価格競争、第二は品揃え競争、第三は内部の社員間の過当競争であると説く。

    「第一の価格競争は、…ボーダレス化・グローバル化のなかではどう考えても成立しない。中小企業は、価格ではなく、商品力、人財力、マーケティング力、社会力、情報力、技術力といった、非価格競争力こそを重視すべきである。

    第二の品揃え競争は、資本力、生産力、調達力のある大企業が有利に決まっている。中小企業は幅を狭め、専門特化戦略をとるべきである。」

    コスト・リーダーシップ戦略では、大企業が圧倒的に優位である。中小企業のとるべき戦略ではない。中小企業のとるべき戦略は、差別化集中戦略である。

    しかし、現実においては、得意先の要請に応えて値引きをせざるを得なかったり、競争に巻き込まれて品揃えを広げすぎたりということが起きる。目の前の問題に短絡的な対応をくり返すことで、より一層の窮地に追い込まれてしまう。

    「第三の内部の社員間競争とは、近年の行きすぎた成果主義型人事制度や賃金制度などのことである。社員間の過度な競争は、同一組織に勝ち組と負け組を発生させ、職場がギスギスするばかりである。中小企業の最大の強み、財産は、大家族的経営である。」

    中小企業では経営者と従業員が密にコミュニケーションを図ることが可能である。それが大企業にはない、中小企業の組織構成上の優位性だと思う。その優位性を活かして、経営者と従業員、また従業員同士が信頼し合う関係を構築していくには、過度な競争は適さないのだろう。

    著者の基本スタンスは、「中小企業と大企業は、本来、生きる世界が違う企業形態」である。中小企業がそれぞれの強みを生かして独自性を確立していくことができれば、中小企業はもっと元気になれるはず。少しでもそのお手伝いができればと思う。

    経営者の手帳

    「経営者の手帳 -働く・生きるモノサシを変える100の言葉」
     坂本光司氏著 あさ出版 (2010/11/28)


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    片山 祐姫

    Author:片山 祐姫
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