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    2019-08

    黒字企業を消えさせないために


    NHK「クローズアップ現代」の「黒字企業が消えていく ~休廃業3万社の衝撃~」という特集の中で、知的資産経営が事業承継に有効なツールとして取り上げられました。(2016年2月17日放映)

    知的資産とは、その企業ならではの独自の強みです。企業の強みを棚卸しし、その強みを基軸に経営戦略を立案することで、成長の道筋を明らかにすることが可能になります。

    放送では、知的資産経営の取り組みを契機として、従業員への事業承継が可能になった企業の事例が紹介されていました。

    事業承継は、多くの中小企業に共通の大きな経営課題です。強みを棚卸しするための手法として、知的資産経営の取り組みはとても有効です。この放送をきっかけに知的資産経営の取り組みが広がればと思っています。




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    賢すぎると話が聞けない。


    仕事柄、ヒアリングをする機会が多くあります。

    少し前に、ある勉強会の場で、「ヒアリングとインタビューは違う」という意見を耳にしました。

    それまで、ヒアリングとインタビューを比較して、違いを考えるということを特に意識していなかったのですが、その言葉をきっかけに両者の違いを整理してみた結果、ヒアリングとインタビューは以下のように違うのではないかと考えています。(自分としての定義です)

    ○ ヒアリングは、質問項目がある程度、事前に決まっている時の聞き方。

    ○ インタビューは、知りたいことはあるけれど、何を聞けばいいかは必ずしもわかっていない時の聞き方。

    たとえば、知的資産経営支援で、知的資産を洗い出す時、どこにコアとなる知的資産や価値あるストーリーがあるかはわかっていません。

    いろいろとお話をさせていただく中で、少しずつ輪郭が掴める感じです。その時の聞き方は、探し聞きです。

    探し聞きというのは、ゆるく網を広げる感じで、自由にお話いただき、掘り進めるべき箇所が見つかったら、その箇所を深く掘り下げて、お聞きする感じの聞き方です。

    これがインタビューではないかと考えています。

    とすれば、ふだん使っている言葉はヒアリングでも、行っていることはインタビューです。

    商品コンセプトを考える時や、販売戦略を考える時のヒアリングも実際は、探し聞きなので、言葉にこだわるとすればインタビューですね。

    ふだんは、そうした言葉の違いにはこだわらず、一般的に使われているヒアリングという言葉を使っています。

    そのヒアリングの方法。前にヒアリング指導で、同席させていただいて、気づいたことがあります。それは

    賢すぎるときちんと聞けない。

    ということ。

    どういうことかと言うと、賢い人は、たとえば理由を尋ねて

    「差別化のためです」と答えられると

    「ああ、差別化のためですね。なるほど」とすぐわかってしまうのです。

    そのような聞き方では、話が表層的で、一般論的な認識の外に出ていけないので、その企業の独自の「らしさ」を見つけることが難しくなってしまいます。

    それに、そもそも言葉の使い方が話し手と聞き手で同じとは限らない。認識のズレを起こしている可能性もあります。すぐに納得するのではなく、

    「ここでの差別化とは、具体的にどのようなことですか?」ともうひと押し聞くことが必要だと思っています。

    すぐにわかった気にならないこと。

    ヒアリング(または、インタビュー)で大事にしているポイントです。



    知的資産経営で組織の実行力が高まる理由 - 知的資産経営研修での気づき -


    一昨年から、金融機関の職員の方対象に、知的資産経営研修をさせていただいています。職員の方々に知的資産経営の考え方を会得いただいて、企業の独自の強みに対する目利き力や、企業の成長性への見極め力を養っていただくことが研修の目的です。

    具体的な内容としては、数名の職員のグループで、取引先のうちの一社の知的資産経営報告書を作成していただいています。

    職員の方々のチームが企業を訪問して、経営状況や事業環境認識、今後のビジョン等についてヒアリングし、ヒアリングした内容を整理、分析して、知的資産経営報告書を作成していきます。

    このプロセスを通じて、経営状況を把握するためのヒアリングのしかた、ヒアリングした情報の具体的な分析手法などを学んでいただいています。

    すでに数グループ終了していますが、知的資産経営報告書の作成を通じて、職員の方のスキルアップが図れるのはもちろんのこと、企業理解や、金融機関と企業との信頼関係構築の効果があり、すぐれたリレバンのツールとなりうると感じています。

    また、自分自身にとっては、この研修の指導員役をさせていただくことで、自分が暗黙知として身につけている手法の棚卸しをする機会となっています。

    たとえば、自分が経営者のお話をお聞きする時は、頭の中で自然にフレームワークに落とし込みしながら、お聞きしています。フレームワークに落としながら聞くことで、自然と整理されますし、視点の漏れにも気がつきやすいです。

    自分にとっては当たり前のことなので、フレームワークをイメージすることが重要ということに最初、気づかなかったのですが、研修生さんの情報整理の状況を見るうちに、情報を整理する視点を事前に持っておくことが重要ということに改めて気づかされました。

    情報を整理する視点を持っておくことで、ヒアリングや分析での漏れ、見落としを防ぐことができます。また、体系的な情報整理ができるようになるため、読む人に理解してもらいやすい分析やまとめ方ができるようになります。

    知的資産経営報告書作成の大きなメリットとして、「言語化、視覚化による腹落ち感」があると思っています。

    この「腹落ち感」があるからこそ、
    ①経営者自身が「やらなければ」と思える。
    ②社内の共通認識ができる。合意形成ができる。
    ③上記①、②によって、組織の実行力が高まる。
    のだろうと思います。

    ですので、結論自体は正しくても、なぜ、そうなのかという道筋がわかりにくかったり、伝わりにくい書き方をしてしまっていたりすると、知的資産経営報告書のパワーは半減すると思っています。

    そのためには、視点(切り口)とレイヤーをはっきりさせて、情報整理することが大切であることを研修生である職員さんたちにお伝えしています。

    担当しているグループの知的資産経営報告書作成が今、佳境を迎えています。経営者に気づきを得ていただける報告書となるように、しっかりサポートしていきたいと思います。

    何を承継すれば、事業承継したと言えるのか


    少し前に、事業承継支援に取り組まれている方のお話をお聞きし、興味深かったので、ご紹介します。

    その方のお話を一言でいうと、「事業とは何か」ということです。「何を承継すれば、事業承継したと言えるのか」。

    金融資産なのか。会社の社屋や設備などの有形資産なのか。従業員なのか。

    それだけでは事業継続できないでしょう。それらを有機的につなぎ、活かすためには、ノウハウの集合体である知的資産が必須でしょう。

    だから、事業承継のためには、必ず知的資産の棚卸と継承が必要になる。そんなお話でした。

    このお話、知的資産の本質を突いていると思います。知的資産とは何か。失われると事業が継続できない、企業存続の根幹に関わるもの。

    価値創造のためのその組織固有のノウハウなどの資産のすべてが知的資産です。

    その企業の人、経営者や従業員の方々にとっては、その一つ一つの知的資産は、当たり前すぎて、その企業固有のノウハウと認識すらされていないかもしれません。

    そんな知的資産の棚卸と整理のサポートをさせていただく、知的資産経営支援という仕事を改めて、やりがいのある仕事だと再認識しました。


    統合報告書でビジョンを明確にする


    この記事は下記サイトに転載しました。
    http://www.officeair.net/2015/01/05/integratedreporting/

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    プロフィール

    片山 祐姫

    Author:片山 祐姫
    経営革新等支援機関
    (認定支援機関)

    http://www.officeair.net/

    キャッシュフローコーチ®|大阪

    大阪産業創造館の「あきない経営サポーター」として、オンライン相談、面談での相談対応をしています。下記ページからお申込みください。 (相談は無料です)
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